安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵
お茶の世界ではこの時期、早朝に「朝茶事」が催されることが多く、亭主は日の出から刻々と変化する朝陽の中、室礼、懐石料理、お道具、茶花、露地の打ち水などに涼を演出して客をもてなします。
客は、亭主の心入れに感謝し、「一期一会」を楽しむべく、茶会にふさわしい着物を吟味してお招きを受けます。
下の画像は、秋草模様、絽の染帯ですが、絽の白生地を裏表ともに薄紫に染め、繊細な日本刺繍で、桔梗、萩、薄が施されています。
前面とお太鼓の部分に刺繍されている、お太鼓柄の袋帯です。芯を入れて仕立ててあります。
この帯を見ていると、一針一針、心を込めて刺繍をしていく作者の息づかいが聞こえてきます。
本格的な秋にさきがけて、絽の着物(訪問着・色無地)そして9月前半の単(訪問着・色無地)に合わせてもおしゃれですね。
◆お太鼓の部分です。 ◆帯の前面です。
次回は、9月後半から使用する、秋草模様の袋帯をご紹介の予定です。
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