2011年5月に最終回を迎えた、「昭和の着物語り・今よみがえる90年前の色彩」では、栗谷家に伝わる大正から昭和初期の着物をご紹介いたしました。
引き続き、2011年7月より昭和40~50年代を中心に「昭和時代の着物」をご紹介して、はや1年が経過いたしました。
2012年7月からは、昨年ご紹介した帯には着物を、着物には帯を合わせてコーディネートした形でご覧頂きます。
【昭和の着物語りー季節の特集】
皐月(五月)◆二代目更甚の更紗小紋(昭和52年)・手描き紫陽花塩瀬染帯
安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵
木々の緑が美しい、爽やかな季節になりました。
先月の29日は、国際ソロプチミスト調布ローレル主催のお茶会に参加して、深大寺の「なんじゃもんじゃ」の花を1年ぶりに見て参りました。
震災の年(2011年)4月29日に第1回が催されてから、4回目のお茶会となります。収益金は全て被災地をはじめ各方面に寄付されます。
当日は、深大寺のご住職様がお正客をされたお席にご一緒させて頂き、このチャリティ茶会は深大寺の強いお力添えの下に毎年開催することができていることを、席主よりお聞きしました。
来年も「なんじゃもんじゃ」の花との再会方々、次のお茶会を楽しみにしております。
今月ご紹介する更紗の小紋は、友人のお姉さまが江戸更紗の「更甚」に嫁がれた関係で、お姉さまより購入した着物です。
現在も主にお茶の稽古に着用しています。
更紗は何枚もの型紙を使って手作業にて染められます。大変なお仕事だそうですが、伝統工芸を継承していく若者が増えることを願っています。
「手描き紫陽花の塩瀬名古屋帯」は、姉妹店「おりいぶ」で求めました。
季節を先取りして、5月の2週目くらいからこのコーディネートで着用しています。
◆全体の姿です。
◆バストアップです。
麻の葉の縮緬の帯揚げに薄紫の帯締めをあわせました。
◆後のお太鼓です。
◆生地の拡大図です。
◆二代目更甚の落款です。
☆来月は「単衣・地紋起しの付け下げ小紋」をご紹介します。
☆過去の「昭和の着物語り」はこちらから
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