神無月(十月)◆【本手描き友禅秋の花篭模様付け下げ】 昭和50年 | 着物レンタルあき

2011年5月に最終回を迎えた、「昭和の着物語り・今よみがえる90年前の色彩」では、栗谷家に伝わる大正から昭和初期の着物をご紹介いたしました。
引き続き、2011年7月より昭和40~50年代を中心に「昭和時代の着物」をご紹介して、はや1年が経過いたしました。
2012年7月からは、昨年ご紹介した帯には着物を、着物には帯を合わせてコーディネートした形でご覧頂きます。

【昭和の着物語りー季節の特集】

神無月(十月)◆【本手描き友禅秋の花篭模様付け下げ】昭和50年

安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵

着物は10月からは袷を着用しますが、お茶の世界では11月が炉開きで、今月は風炉の最後の月となり、全国各地で名残の茶会や茶事が催されます。

今月ご紹介する、秋の花篭模様の付け下げと武田菱の本袋帯は、昭和50年10月にお稽古事の終了式があり、その時に誂えました。
お見立ては、平河町伊藤丸菱染物店の伊藤さんです。

少々派手になり、永らく箪笥にしまってあったのですが、思い切って来月の炉開きの茶事に着てみようかと計画しています。

◆衣桁にかけた付け下げの全体図です。

◆秋の花篭模様付け下げに武田菱の本袋帯を合わせ、佐賀錦の帯締め、帯揚げは帯と同系色の絞りです。

◆バストアップです。

◆上前から後身頃にかけての、楚々とした秋の花篭模様がたおやかな雰囲気です。

◆繊細な模様は、染、箔置、刺繍、縫い取りなど京友禅の伝統的な技法で表現されています。糸目糊の跡もくっきりと見える本糸目友禅の付け下げです。

◆家紋の三ツ鱗は、すが縫いの縫い紋にしました。

◆背面の帯姿です。
袋状に手機で織られた本袋帯の上質感が出ているかと思います。

☆11月は娘たちの七五三の衣裳をご紹介の予定です。

☆過去の「昭和の着物語り」はこちらから

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