蘇った色彩―3
【縞お召】
下のセピア色の写真は大正13年絹様21歳の写真です。当時流行の縞お召に長羽織を着用しています。
着用されている縞お召と同じ雰囲気の着物が良い状態で残っておりました。
スタンのカラー写真は絹様が当時お召しになっていた、縞お召と染め帯でーディネートいたしました。
【大正ロマンのコート】
下は昭和4年、26歳の絹様です。日本髪を結って、上の写真とは違う縞お召を着用し、羽織をはおっています。実はこの写真を見て、私が頂いたコートと同じ柄であることが分かったのです。もしかしたら、最初に羽織だったのをコートに仕立て直したのかもしれません。右側は、着物は左の写真とは全く同じではありませんが、上でご紹介した縞お召しにコートを着用した着物姿をスタンで再現してみました。
コートの裏は鮮やかな花模様で、裏の見えないところに凝る日本人の美意識が感じられます。
このコートは平成の現在も愛用させて頂いております。80年の時を超え、全く古い感じはいたしません。
下の写真は平成10年11月、紀州根来寺の落慶法要茶会から京都裏千家の宗旦忌茶会に向かう途中、紀州徳川家廟所に立ち寄った際の写真です。(左から2人目)
【11月の写真】
絹様の家は神田と日本橋浜町にありました。
この写真は、昭和4年11月、プロの写真家を自宅に招いての撮影であろうかと想像しています。
画像の状態が良くありませんが、お許し下さい。
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