今よみがえる90年前の色彩 5 | 着物レンタルあき

☆蘇った色彩―2☆

9月に掲載した、目黒雅叙園での結婚式の写真を見たスタッフたちは「カラーだったら!・・・。」と一様に声を発しました。

今月は、セピア色の写真を、絹様のお孫様、名古屋聖子様にお召し頂き、現代の技術を駆使して再現いたします。

美しく蘇った色彩をご覧下さい。

「大正ロマンの訪問着」   昭和8年10月21日撮影

ベージュ地に当時としてはハイカラな模様、蘭が描かれている大正ロマンの訪問着です。

帯はふくれ織の丸帯を、ふくら雀に結んでいます。

モデルはお孫様の栗谷家次女、名古屋聖子様です。

栗谷家次女、名古屋聖子様

栗谷家次女、名古屋聖子様

栗谷家次女、名古屋聖子様

重厚な丸帯で結んだ、ふくら雀と上前の拡大図です。帯の瑠璃色と上前の瑠璃色が呼応しています。

計算の行き届いた、コーディネートです。

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下は、昭和9年1月8日の初釜の写真です。

絹様は裏千家の茶道を習っていらして、お茶関係の写真が数多く残っています。

こちらは、初釜終了後の記念写真です。

前列右側が絹様です。同じ着物と帯を着用され、羽織をはおっています。

お釜が煮えているとはいえ、厳寒の中、空調のなかった時代は、室内と言えども、お寒かったのでしょう。(初釜式の行われている間は、羽織は着用しません。)

日本髪の方もいらっしゃいます。

静寂の中、湯のたぎる音が聞こえてくるような古き良き時代のお正月の写真です。

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【10月の写真】

下は、昭和6年10月14日、横浜三渓園にて、栗谷絹様28歳の写真です。

竹久夢二の美人画を彷彿とさせる、美しい着物姿です。

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【七五三】

昭和6年11月15日、絹様のお妹様の七歳のお祝い着姿です。

腰上げがふっくらと着装されていて、お子様の可愛さが伝わって参ります。

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