葉月(八月)◆【うす物の色無地】・【秋草模様、絽染袋帯】に夏羽織を添えて | 着物レンタルあき

昨年5月に最終回を迎えた、「昭和の着物語り・今よみがえる90年前の色彩」では、栗谷家に伝わる大正から昭和初期の着物をご紹介いたしました。
引き続き、昨年7月より昭和40~50年代を中心に「昭和時代の着物」をご紹介して、はや1年が経過いたしました。
2年目は昨年ご紹介した帯には着物を、着物には帯を合わせてコーディネートした形でご覧頂きます。

葉月(八月)◆【うす物の色無地】・【秋草模様、絽染袋帯】に夏羽織を添えて

安部麗子(あき渋谷店店長)所蔵

暦の上では立秋ですが、残暑厳しい毎日です。
しかし空を仰ぐと太陽の位置も微妙に変わって参りました。
「秋茜」も都会の庭園の水辺に降りて来て、静かに秋の訪れを告げてくれています。

夏の着物の着用期間は短いので、今年はどの着物を着ましょうかしらと、スケジュールに合わせて、あらかじめ着物選びをするのも楽しみです。

着物を着て外出する際には、部屋をクーラーで冷やしてから、汗をかかないように着付けをします。
着付けが終了してパラソルをさして出かければ、そう暑さは感じないのです。
今年の夏もあとわずかと思えば、夏の着物が愛おしく、大切に着なければと思います。

今回ご紹介する色無地は、絽ではなく、質感を実際にご覧頂けないのが残念に思う繊細な織のうす物の色無地です。

昨年ご紹介した帯は、秋草模様であり、芯を入れた袋帯なので、秋に向かう、8月から9月前半にこのコ-ディネートで着用しています。(2011年8月掲載【秋草模様、絽染袋帯】のコメントは下方にあります。)

◆全体図です。
帯にスポットを当てると、着物は色無地が最も帯を引き立てます。

正面_全体

◆バストアップです。
透ける色無地に秋草が季節感を表現しています。

正面

◆後姿です。

後姿

◆うす物の長羽織を合わせてみました。
茶人は外出の際に帯が汚れないように、夏物のコートや羽織を羽織ります。
画像では分かりませんが、羽織を通して秋草模様の帯が美しく透けています。
こちらの羽織は「昭和の着物語り」の栗谷家から頂戴した、昭和初期のものです。


正面_羽織姿

◆「【秋草模様、絽染袋帯】2011年8月掲載はこちらから

☆ 戦後も67年になり、歳月の速さを感じる今日この頃です。
今私たちをとりまく環境は、大変厳しいものがありますが、その中で先人の残した文化に触れることにより、人間としての原点をかえりみることも大切です。

9月は昨年掲載の【秋の野模様本袋帯】に単衣の色無地を合わせたコーディネートをご紹介いたします。

☆過去の「昭和の着物語り」はこちらから

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